≪日まり箏うた≫（ひまりことうた）を公開いたしました

≪日まり箏うた≫（ひまりことうた）を公開いたしました。

作曲のきっかけとコンセプト

作曲のきっかけ

ご依頼制作の前準備としての試作

音楽制作のご依頼を頂いた時に、納品までに時間があったため、納品する作品とは別に、試作として2作品作りました。そのうちの一作が、この《日まり箏うた》です。

試作として作ったため、ミックスまで行わずに、2年ほど放置していました。

試作ではありますが、曲の内容としては、私なりにとても良くできた作品だと感じていたため、皆さまの映像制作にお役立ていただけるように、商品化したいと思い立ちました。

試作から大きく手を入れ、新たな曲としてよみがえらせた

今回曲を完成させるにあたって、新たに入手した和楽器の音源に差し替え、それに伴って、音を加えたり、シンセサイザーの音を入れて全体を華やかな印象にしたり、といった手直しをしました。

試作であった作品に、丁寧に修正・加筆を施し、新たにミックスを行いました。そのようにして、全体的に明るく爽やかで、優美な印象に完成させました。

楽曲のコンセプト

和風の映像に合う音楽

和風の映像に合うような、和の響きや味わいを生かした、明るく華やかな音楽を作りたいと考えました。

「和風の室内背景」、「和風の風景」、「和風ゲームのファンタジックで明るいシーン」などにお使いいただけるような、本格的な和の音楽を意図して制作しています。

和風だけでなく、「中国風の映像」にもご使用いただける音楽です。

明るく前向きな気持ちになる音楽

映像のその先にいらっしゃる皆さまが、楽しく心地良い気持ちになるよう、「明るく前向きな印象を作る音楽」を目指して制作しました。

基準ピッチも高めに制作し、すっと風が通るような爽やかさを演出する音楽に仕上げました。

曲のテーマ

作曲しながら思い描いた風景

作曲時に想像した映像は、このような風景です。

「朝の爽やかなきらめく太陽」

「わらぶき屋根の、おもむきあるファンタジックな宿」

「新緑の萌える緑で満たされた、自然豊かな景色」

日本風の自然豊かな、ファンタジー感ある風景が思い浮かぶような音楽を意図して制作しました。

曲の構成

音楽は3つの部分で構成しています。

第1シーン

新緑が萌える木々の合間から、太陽の光が差し、新鮮な空気に包まれている風景をイメージしています。

↓二面の二十弦箏が主役になり、十三弦箏が彩ります。

↓和の打楽器を使い、小さな森の中の風景や、音を描きました。

↓弦楽器はピッチカートで軽く爽やかに、森の風景を演出しています。

第2シーン

森の中の大きな樹がある場所をイメージしています。

↓尺八が主役になり、箏（二十弦箏、十三弦箏、十七弦箏）が掛け合いをするように彩ります。

↓主役の尺八に、中国の笛子を1オクターヴ上で重ね、日本らしい自然の響きの印象を強めています。

尺八と笛子は、装飾音の使い方を合わせず、意図的に異なるように書いて、日本の雅楽の書法のような、日本風の作曲技法が生み出す響きを模しています。

第3シーン

最初のメロディーが戻ってきて、最後に向かって盛り上がります。

↓二面の二十弦箏で主旋律を、十三弦筝と十七弦筝は、それに合いの手を入れるようなフレーズを奏でさせ、日本らしい印象を強めています。

木管楽器や弦楽器、和楽器の打楽器が、全体を盛り上げます。

↓和の打楽器

↓木管楽器

和の打楽器を多用して、爽やかで明るい、ファンタジックな和風の世界の雰囲気を作り出しました。

日本らしい響きを作るために特に心掛けた点

箏の音色の味わいを生かした作曲

日本らしい響きを作るために心掛けたポイントは、箏の音色を生かすために、「箏のメロディーと他の楽器を重ねない」という点です。

箏は、音が持続しない楽器のため、箏とピアノなどを重ねたりすると、音の印象が強まります。しかし、その手法だと、箏らしい響きの印象が弱まり、日本らしい味わいが薄れてしまいます。

≪日まり箏うた≫では、他の楽器と重ねなくても、箏の存在感が前面に出るような、作曲・編曲・ミックス＆マスタリングを行いました。

箏の音は、瞬間瞬間に消えていきますが、その一瞬で消えていく音の味わいを、生かしたいと私は考えています。

細部まで手作業を積み重ねて、丁寧な音作りをしています。

一つ一つの楽器やフレーズを丁寧に作り込んだ音楽

それぞれの楽器のフレーズや、楽器そのものの音が生きるような、作曲・編曲・ミックス＆マスタリングを行っています。

打ち込んだそのままの音では、生気がありません。

個々のフレーズでの、歌い方や呼吸が感じられるよう、細かい手作業を幾重にも積み重ねて、音楽を作っています。

私がこれまでに、実際に演奏を経験してきた感覚に基づいて作っているため、生き生きとした音の流れを作る事に成功しています。

↑弦楽器のトラックです。白い横線は、フレーズの歌い方に合わせて、強弱の変化を書き込んだものです。

全体のバランスの中で、特に重要な部分は、細かく書きこんでいます。

↑和の打楽器のトラックです。重要な部分は、赤い横線で、強弱の変化を書き込んでいます。

タイトルの意味

タイトルの《日まり箏うた》（ひまりことうた）は、次ような意図で名付けました。

「日」

私が作曲時に思い描いた日本の自然の風景の中では、太陽の強く優しい光が、特に印象に残りました。

そこで、太陽を表す言葉をタイトルに使いたいと思ったため「日」という字を使いました。

「まり」

「ひまり」という日本語の音の響きがきれいだと感じました。

鞠は、平安時代の貴族から始まり、江戸時代に流行りその後も遊びに使われてきました。

日本の人々の遊び心や、思い出が詰まったものだと感じ、この音楽に合っている気がしました。

「日まり」と、「まり」を「日」に続ける事で、太陽の光を反射して、透明なシャボン玉のような小さな光の玉が、きらきらとあたりに降り注いでいる、という情景も表しています。

「箏うた」

箏を主役にした、歌のような音楽のため、「ことうた」としました。

音楽の雰囲気に合わせて、覚えやすく発音しやすい、楽しく明るい響きの言葉を選びました。

お使いいただいた皆さまに喜んでいただける言葉を考案しました。

使用楽器

日本の楽器、中国の楽器と、オーケストラの楽器、ベース、シンセサイザーを使って、制作しました。

日本の楽器

十三弦箏二面、十七弦箏、二十弦箏二面

尺八

中国の楽器

笛子

日本の打楽器

締太鼓、桶胴、大太鼓、楽太鼓、大鼓、

拍子木、木鉦

コンチキ、チャッパ、駅路

ベース

ウッドベース、エレキベース

オーケストラの楽器

木管楽器

フルート

オーボエ

クラリネット

ファゴット

弦楽器

弦楽5部

ハープ

打楽器

シンバル、ゴング、グロッケン、シロフォン

シンセサイザー13機

合計65トラックを使い、制作しました

さいごに

細かく丁寧に作り込み、息吹を吹き込んだ音楽

一つ一つの楽器が、歌い、踊り、自由に個性を主張し、かつ全体が明るく開放的に調和するように、細かく緻密な作業を重ねて、《日まり箏うた》を制作しました。

この《日まり箏うた》は、人の手で、人の得た経験を生かし、人だからこそ感じた瞬間の情熱を込め、人だからこそできる宇宙と愛のエネルギーを使って完成させた音楽です。

パソコンを使って作った音楽ですが、人だからこそ作れる、エネルギー、創造性、純粋な歌心を自由に羽ばたかせて表現しています。

聴く方々の心を晴れやかにし、明るいイメージを作る音楽

《日まり箏うた》は、お聴きくださったご視聴者様の心に、明るく温かいエネルギーを贈る音楽です。

心地よく前向きな感情やイメージを、ご視聴者様の心に自然に想起させ、映像や配信の魅力をより一層お引き立てする効果を持っています。

《日まり箏うた》は、お客様の広告・ゲーム制作・映像制作・ブランドイメージなどに、心地良く高品質なイメージを提供いたします。

≪日まり箏うた≫は、ダウンロード販売しております。

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