≪月鏡夢桜≫(つきかがみゆめざくら)を公開いたしました。
≪月鏡夢桜》は、ダウンロード販売しております。
You can buy << Tsukikagami Yumesakura >> as a download.
CM・PV・映画・ドラマ・アニメ・ゲーム・ボイスドラマ・配信などに、
和風の、明るく上質なイメージをお作りする「本格和風BGM」です。
箏、尺八、笙、清らかな和風ファンタジー
映像や配信に、明るく上質なイメージを演出いたします。
It is Japanese style music that gives a bright and elegant impression to the video production.
Audiostockから、ご試聴・ご購入いただけます。You can buy it from Audiostock.
下の赤いボタンより、販売ページをご覧いただけます。You can view the sales page by clicking the red button below.
通常版とループ版の2種類ご用意致しました。There are two versions, the regular version and the loop version.
※通常版とは、曲末尾の余韻を含んだ音源です。映像制作などにおすすめです。
The regular version is a sound source that contains the afterglow of the last part of the song.
※ループ版とは、曲末尾の余韻をカットした状態の音源です。配信やループ再生して使う際に、編集するお手間をとらずすぐにお使いいただけます。
The looped version is a sound source with the lingering effects of the last part of the song removed.
BOOTHから、商用不可版(個人でご使用する範囲内で、ご自由にお楽しみいただけます。)をダウンロード販売しています。
ヒーリング音楽や作業用BGMとして、ご使用の皆さまは、こちらからお求めください。
この記事は、《月鏡夢桜》(つきかがみゆめざくら)の制作の過程、楽曲のコンセプトなどの音楽制作の背景をご紹介する内容です。
ご購入をご検討の際のご参考として、また、楽曲をお聴きいただく際に、更にお楽しみいただけるような内容です。記事の中には、音声をご体験いただける所もございますので、ぜひお楽しみください。
作曲のきっかけとコンセプト
作曲のきっかけ
私は、創作時のアイデアや感覚表現を豊かにする目的で、一カ月に一度位の頻度で、東京国立博物館を訪れ、常設の展示品をじっくり鑑賞します。
ある日その展示品の中で、「四つの有名な屏風絵をデジタル映像で再現し、動きのある映像にした作品」を見ました。
それは、屏風に描かれた日本の四季の風景が美しく、川が流れ、雪がしんしんと降り、花びらが舞う、美しい映像作品でした。その4つの映像作品はそれぞれ、屏風の前に立った鑑賞者に聴こえるように意図された、静かな音楽が流れていました。
音楽が同時に流れる事により、五感を呼び覚ますような働きをし、その屏風絵の世界に自分が存在するかのように感じました。
これは面白いと思って、そのような、「動く映像と一体となり、映像作品の効果を高める音楽」を、私も作ってみたいと考えました。
これが《月鏡夢桜》(つきかがみゆめざくら)を制作しようと思ったきっかけです。
楽曲のコンセプト
「映像や作品を静かに引き立てる音楽」
「環境音楽のように場の空気に溶け込み、鑑賞する人が自然に絵画の世界に入り込み、静かな気持ちでじっくり絵画を味わうことができるような音楽」
そして「日本の伝統楽器を生かした、和の美意識に基づいた世界を充分に味わえる音楽」
そのような音楽を目指して《月鏡夢桜》(つきかがみゆめざくら)を制作致しました。
《月鏡夢桜》(つきかがみゆめざくら)は、様々な映像作品、個展や展覧会会場のBGM、アニメやゲームなどといったコンテンツのBGMなどとして、ご使用しやすいように意図して制作致しました。
楽曲の題材、テーマ
楽曲の題材となる絵画として、酒井抱一の「雪月花図」を選びました。
「雪月花」は、日本の季節感を端的に物語る画題です。抱一のアイデアで、鑑賞者の視点が左から右に、上から下へと自然に移行していくように意図され描かれています。
この抱一の「雪月花図」の世界観をあらわすために、「テクスチュアと点と空間の広がりでできた音楽」、「輪郭が曖昧な、移ろう淡いイメージを反映する音楽」、そのような音楽を目指して制作しました。
日本の文学や絵画や文化全般において、「曖昧で微妙なもの」、「はっきりしない中間の領域にあるもの」、「かすかだったりほのかであったり、言葉では明確に表すことが難しいもの」、に焦点を当ててあらわそうとするところに、日本の美意識の独特さがあると私は思います。この「雪花月図」も、そのような微妙な境界のような世界を描いているように感じます。
「雪月花図」が描く、淡い色合い、微妙な陰影、移ろう季節、曖昧な境界、などを、音楽に表そうと試みました。
楽曲の構成
「雪花月図」の絵画の構成に合わせて、音楽も3つの部分で構成しました。
音楽は、第1シーンで「雪と松の景色」、第2シーンで「月の景色」、第3シーンで「桜の景色」を表しました。
第1シーン
「雪と松の風景」
Youtube動画 0:09~
冬の凍った世界をイメージしています。
透き通った冷たい白銀の空気を、笙の響き、シンセサイザーの金属的な響きと、拍子木で遠くまで伝わるような冴えたこだまのような響きで表しています。
風が吹いてさらさらと松の枝から雪の粉がこぼれ落ちる様子を、オルゴール(歌舞伎の下座音楽で使う楽器)、2面の13弦筝の短いモチーフの掛け合いで表しています。
「はらはら」「さらさら」という音が思い浮かぶような、静かなイメージです。
第2シーン
「月の風景」
Youtube動画 0:43~
「霞がかかった月」、「水に映った月」のような、境界の曖昧な月の姿をイメージしています。
月の柔らかい光は、一見弱いように見えて、真実を照らし出すような神聖で強いエネルギーを放っているようにも思えます。
仏教で使う「きん」や和銅鑼といった金属打楽器の低めの音を使い、「静寂の中で淡く冴えわたる月の光」を暗示しました。
尺八の融け込むようなメロディーで、夢のような幻想的な空間を出現させています。
第3シーン
「桜花が満開に咲く風景」
Youtube動画 1:05~
長く厳しい冬が終わり、ようやく春が来て、たくさんの生命が新たに芽吹き、喜んでいる情景をイメージしています。
柔らかな風がそよぎ、蝶が舞い、春の陽光に満ちた明るいエネルギーに包まれた空間を描きました。
箏・尺八・笙などの和楽器、小鼓や締太鼓といった和の打楽器を中心に使い、すべての自然の生命たちが、生き生きと華やいでいる様子を表現しました。
作曲で大切にしている事
作曲で大切にしている事は、次のような事です。
「ふと湧いたイメージ」
「五感や直感を通して伝わって来た感覚」
「色彩や質感」
「自然な呼吸、宇宙や地球の流れ」
音楽形式、音楽理論や管弦楽法などの理論的な事は、もちろん考察していますが、それ以上に、「直感や五感を通して伝わってきた振動やエネルギー」を大切に作曲しています。
純粋な心で、ただ聴こえて来たイメージや音や風を、素直に音楽に表すことを、作曲上、最も大切にしています。
そうすることで、聴いてくださる皆様の心を、楽しませ豊かにする音楽になるのだと思っています。
使用楽器
《月鏡夢桜》(つきかがみゆめざくら)は、日本の楽器、中国の楽器、西洋の楽器と、ベース、シンセサイザーを使って作曲しました。
日本の楽器
13弦箏2面、17弦箏、20弦箏
尺八
笙
中国の楽器
笛子
古琴
日本の打楽器
きん、小鼓、大太鼓、オルゴール、リン、締太鼓、和銅鑼
土鈴2個(赤坂氷川神社・大宮氷川神社授与品)
その他の楽器
ベース5本
フルート
クラリネット
シンセサイザー36機
合計70トラックを使用し、制作しました
日本の伝統楽器・中国の伝統楽器を、楽曲の中心として使用しました。
透明感や、抱一が描いた幻想的で独特な美の世界観を表すために、シンセサイザーを多く使いました。
全部で70トラックを使い、制作しました。
ミックス・マスタリングでこだわったポイント
《月鏡夢桜》(つきかがみゆめざくら)のミックス・マスタリングの工程では、次のような点にこだわりました。
➀楽器の性格(キャラクター)を生かす
それぞれの楽器の性格(キャラクター)を生かすことにこだわりました。
具体的には、パンの位置の設定で空間配置を設計するのはもちろんの事
- リバーブやディレイで距離感や陰影を作る
- トランジェントシェイパー、イコライザー、コンプレッサーを使って個々のキャラクターの輪郭を明確にさせ、音の立体感を出す
以上のような設定や調整をすることで、箏、尺八など、個々の楽器が本来持っている、その楽器らしい音色や演奏方法が引き立ち、より自然な響きに聴こえるようにしました。
②空間や質感を表現する
「幻想的な雰囲気の空間」や、「空気の質感」を感じさせるミックスをしました。
具体的には、
- エンハンサー、イコライザーを使って中低域の厚みや濃度を調整した
- 多種類のリバーブを使い分け局面に応じた調整を施し、全体の質感や空気感を調整した
再生し、繰り返し音を聴きながら、何度も各パラメータの調整を重ねて、全70トラックの音量バランス、空間のバランス、楽曲構成上での音像のバランスをとりました。一度全体のバランスを大きく作った後、少しずつ音を彫りこんで、音を作りこんでいきました。木から仏像を彫っていく感覚と似ている気がします。
以上のような多くの工程を経て、個々の音や全体のバランスを丁寧に調整し、完成させました。
多くの工程を経ることによって、楽器の自然な息遣いや、陰影や濃淡の繊細な表情を表現することに成功しています。
こうして得られた、自然な流れを持つ律動感や、自然な呼吸感により、ご視聴者様の心を、明るく穏やかにする効能を持たせる事を、実現させました。BGMとしてご利用いただいた際に、この音楽を聴いてくださる皆様に、リラックス効果をもたらします。
さいごに
《月鏡夢桜》(つきかがみゆめざくら)は、「春が来て桜花が咲く姿を想像し、そこに希望を見て、冬を越そうとするもの、そして、死んで再び新しい命として生まれようとするもの、それらの生命・自然の、精神と姿」を描いた音楽です。
日本人の伝統的な意識の中では、草木も国土も山も川も含め、あらゆるすべての生命には霊が宿っています。
人間もすべての生命も、生きては死に、自然のサイクルを循環します。
そのようなイメージが、作曲中常に頭の中に在りました。
厳しい冬を乗り越える生命、冬に死を迎える生命、春に新しく生まれる生命、人間もまた、生と死の循環の中に存在しています。
その宇宙のサイクルの中の、一つの現象としての風景を、音の世界として表現しました。
厳しくも、美しさと優しさを備えた一つの心象風景を、お楽しみいただけましたら幸いです。
この音楽をお使いいただきました映像に、良い力が宿るように、また映像をご視聴くださる多くの方々に、心地よいお時間をご提供できるように、映像をご視聴くださるすべての皆さまの幸せを願って、丁寧に音楽制作致しました。
皆さまのご活動に《月鏡夢桜》(つきかがみゆめざくら)をお役立ていただけましたら、とてもうれしいです。
《月鏡夢桜》(つきかがみゆめざくら)は、ヒーリング効果を持つ音楽です
楽曲中に、神社で授かりました土鈴の音を使用しています
赤坂氷川神社さんと、大宮氷川神社さんで授かりました2つの土鈴の音を録音し、楽曲中に使用しています。
地球の大地の土から人の手で作られた、やわらかく清らかな土鈴の音色を使用することで、この音楽をご利用いただいた際の、癒しの力の効果を高めました。
神社での御祈祷の力が込めらた、場を清らかにする音色です。古来より土鈴は、魔を除け、空間を清めるものとして人々に使われてきたと伝えられています。
実際に楽曲中で使用した土鈴の音をお聴きいただけます。再生ボタンより、清らかな音をご体験いただけます。
《月鏡夢桜》(つきかがみゆめざくら)は、ヒーリング効果を持っています
《月鏡夢桜》(つきかがみゆめざくら)は、私が長年の楽器演奏経験で習得いたしました実際の楽器演奏法に基づいて、「自然な呼吸」を意識して作曲しております。また、神社の清らかな土鈴の音色も使用して制作しておりますので、聴く人の心が穏やかになるような、リラックスできる効果を持っています。
《月鏡夢桜》(つきかがみゆめざくら)を広告・映像制作・ゲーム制作・配信のBGMなどとしてご利用いただけましたら、映像やコンテンツに、高級感や親しみやすさ、快適なイメージをもたらし、ご視聴者様の印象に止まる効果を発揮します。
また、就寝前やリラックスしたい際の、日常のヒーリングミュージックとしても、皆様に良い効果をもたらします。
≪月鏡夢桜≫(つきかがみゆめざくら)は、和風の様々なコンテンツや、観光に関するCMなどに、お役立ていただける音楽です。
≪月鏡夢桜》は、ダウンロード販売しております
≪月鏡夢桜》は、ダウンロード販売しております。
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CM・PV・映画・ドラマ・アニメ・ゲーム・ボイスドラマ・配信などに、
和風の、明るく上質なイメージをお作りする「本格和風BGM」です。
箏、尺八、笙、清らかな和風ファンタジー
映像や配信に、明るく上質なイメージを演出いたします。
It is Japanese style music that gives a bright and elegant impression to the video production.
Audiostockから、ご試聴・ご購入いただけます。You can buy it from Audiostock.
下の赤いボタンより、販売ページをご覧いただけます。You can view the sales page by clicking the red button below.
通常版とループ版の2種類ご用意致しました。There are two versions, the regular version and the loop version.
※通常版とは、曲末尾の余韻を含んだ音源です。映像制作などにおすすめです。
The regular version is a sound source that contains the afterglow of the last part of the song.
※ループ版とは、曲末尾の余韻をカットした状態の音源です。配信やループ再生して使う際に、編集するお手間をとらずすぐにお使いいただけます。
The looped version is a sound source with the lingering effects of the last part of the song removed.
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GTMは、音楽制作のご依頼を承っております。
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